機械・重工東証プライム証券コード 7012

川崎重工業の業績・歴史・IR要約

Kawasaki Heavy Industries, Ltd. ・ 証券コード 7012 ・ 確認日 2026/10/31

航空宇宙から鉄道車両、船舶、ロボット、モーターサイクルまで手がける総合重工業メーカー

3行でわかる川崎重工業

  1. 1878年に川崎築地造船所として創業し、1896年に株式会社化した総合重工業メーカー。航空宇宙システム、車両、エネルギーソリューション&マリン、精密機械・ロボット、パワースポーツ&エンジンの各事業を展開する。
  2. 2026年3月期の連結売上収益は2,311,267百万円、事業利益は145,103百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は108,157百万円だった(IFRS・決算短信)。
  3. 連結従業員数は41,652人(2026年3月末時点、有価証券報告書)。提出会社の平均年間給与は9,101,888円(約910万円)、平均年齢41.7歳、平均勤続年数15.3年。

IRかんたん要約 — 2026年3月期 決算の要約

2026年3月期
  • 売上収益は2,311,267百万円、事業利益は145,103百万円、税引前利益は145,530百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は108,157百万円。事業利益は同社の会社定義指標(IFRSの営業利益に相当する表示はない)ため metrics の operatingProfit は null とした。
  • セグメント別では航空宇宙システムが売上収益6,136億円・事業利益624億円と最大の利益源となり、パワースポーツ&エンジンが売上収益6,828億円で最大セグメントとなった。
  • 2027年3月期の業績予想は売上収益2,560,000百万円、事業利益170,000百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益110,000百万円。2026年3月期の年間配当は171円(中間75円+期末96円、株式分割前の金額)で配当性向は26.4%。
  • 2026年4月1日付で1株につき5株の株式分割を実施したため、2026年10月30日時点の株価等の1株当たり指標は分割後の表示となっている。

出典: 川崎重工業 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月12日、JPX) (2026/10/31確認)。予想を含む項目は、発表時点の見通しとして記載しています。

数字で見る川崎重工業

売上収益2兆3,113億円2026年3月期
当期利益1,082億円2026年3月期
平均年収910万円2026年3月期(提出会社単体の平均年間給与)
平均年齢41.7歳2026年3月期(提出会社単体)
平均勤続年数15.3年2026年3月期(提出会社単体)
従業員数(連結)41,652人連結従業員数(2026年3月期)

確認できていない項目(平均年収など)は、推定で埋めずに表示していません。各数値の出典はページ末尾の「出典・確認日」にまとめています。

経営データ — 収益性・健全性・配当

収益性と健全性(2026年3月期)
ROE13.7%
自己資本比率26.4%

バーの長さは100%に対する割合です。ROE・自己資本比率は決算短信等の開示値、営業利益率は売上と営業利益から算出した派生値です。

有利子負債と現金(2026年3月期)
有利子負債(流動負債の「社債、借入金及びその他の金融負債」502,673百万円+非流動負債の同科目358,516百万円(その他の金融負債を含む科目名のまま合算、連結財政状態計算書))8,612億円
現金及び現金同等物1,154億円

有利子負債の算入範囲: 流動負債の「社債、借入金及びその他の金融負債」502,673百万円+非流動負債の同科目358,516百万円(その他の金融負債を含む科目名のまま合算、連結財政状態計算書)。

有利子負債が現金及び現金同等物を上回っています(判定式: 有利子負債 < 現金及び現金同等物 の場合は実質無借金と表示)

総資産3兆3,246億円2026年3月期
自己資本8,781億円2026年3月期
年間配当(1株当たり)171円2026年3月期
配当性向26.4%2026年3月期

業績予想 — 2027年3月期 通期予想(決算短信)

売上収益:実績と通期予想
実績(2026年3月期)2兆3,113億円
予想(2027年3月期)2兆5,600億円

予想は直近の本決算短信に記載された会社予想です。実績値との比較のために並べています。

売上高(予想)2兆5,600億円2027年3月期 通期予想(決算短信)
当期利益(予想)1,100億円2027年3月期 通期予想(決算短信)

業績予想は決算短信の発表時点の見通しで、実際の結果とは異なる場合があります。

株価・市場データ(参考値)

株価2,114.5円2026-10-30時点
PER16倍2026-10-30時点
時価総額1兆8,543億円2026-10-30時点
配当利回り1.89%2026-10-30時点

2026-10-30時点の参考値です(出典: 株探)。株価は日々変動します。

成り立ち — 年表

  1. 1878

    川崎正蔵が東京・築地に川崎築地造船所を創業

  2. 1896

    株式会社川崎造船所を設立

  3. 1939

    社名を川崎重工業株式会社に変更

  4. 1969

    川崎航空機工業と川崎車輌を合併

  5. 2002

    船舶事業を分離し、川崎造船株式会社を設立

  6. 2015

    建設機械事業の合弁会社KCMの全株式を日立建機へ譲渡

  7. 2021

    車両事業を川崎車両株式会社に、モーターサイクル&エンジン事業をカワサキモータース株式会社に分離

事業とシェア

航空宇宙システム

航空機・航空エンジン、防衛関連機器、宇宙関連機器など(決算短信・セグメント情報)

規模・シェアなど
2026年3月期 売上収益6,136億円、事業利益624億円

車両

国内外向け鉄道車両など(川崎車両、決算短信・セグメント情報)

規模・シェアなど
2026年3月期 売上収益2,362億円、事業利益86億円

エネルギーソリューション&マリン

ガスタービン・ガスエンジン等のエネルギー設備、舶用推進システム、船舶など(決算短信・セグメント情報)

規模・シェアなど
2026年3月期 売上収益4,335億円、事業利益550億円

精密機械・ロボット

油圧機器、産業用ロボットなど(決算短信・セグメント情報)

規模・シェアなど
2026年3月期 売上収益2,591億円、事業利益143億円

パワースポーツ&エンジン

モーターサイクル、オフロード四輪車、汎用エンジンなど(カワサキモータース、決算短信・セグメント情報)

規模・シェアなど
2026年3月期 売上収益6,828億円、事業利益227億円

その他

上記以外の事業(決算短信・セグメント情報)

規模・シェアなど
2026年3月期 売上収益858億円、事業利益70億円

市場シェアは、出典を明示できる調査が確認できていないため掲載していません。

グループ・子会社・海外展開

子会社・関連会社(連結子会社など 136社)

  • 日本飛行機株式会社
  • 川崎車両株式会社
  • Kawasaki Rail Car, Inc.
  • カワサキモータース株式会社
  • 川重冷熱工業株式会社
  • 株式会社アーステクニカ

出典: 川崎重工業 有価証券報告書(第203期)関係会社の状況(子会社136社・関連会社31社)。主要な子会社のみ抜粋しています。

海外展開

2026年3月期の顧客所在地ベースの地域別売上収益は、日本924,869百万円、米国743,770百万円、欧州228,817百万円、アジア289,379百万円、その他124,430百万円で、海外比率は約60%(有価証券報告書の地域別情報に基づき算出)

出典: 川崎重工業 有価証券報告書(第203期)地域別情報

今後の計画 — グループビジョン2030

〜2030年度
  • 2027年度までに事業利益率8%
  • 2030年度に事業利益率10%超、売上収益3.3兆円超・事業利益3,300億円超(2026年10月の進捗報告会資料)
  • 税後ROICは資本コスト(WACC)+3%の達成を目指す

出典: 川崎重工業 公式サイト「グループビジョン2030」/グループビジョン2030進捗報告会資料(JPX)。計画・目標は会社発表時点のもので、達成を保証するものではありません。

特徴

  • 海外売上比率は約60%(2026年3月期、顧客所在地ベースの地域別売上収益から算出。有価証券報告書)
  • グループビジョン2030では2030年度に売上収益3.3兆円超・事業利益3,300億円超(事業利益率10%超)を目指す
  • 子会社136社・関連会社31社から構成される(2026年3月末時点、有価証券報告書)
  • 2026年3月期のROEは13.7%。事業利益率は約6.3%(事業利益145,103百万円÷売上収益2,311,267百万円、当編集部算出)

失敗と教訓

舶用エンジンの燃費性能データ改ざん(2024年公表)

2024年8月21日、舶用エンジンの陸上試運転における燃料消費率の測定データを改ざんする検査不正があったと公表した。国土交通省への報告および同社の調査では、NOx放出量規制の対象となる舶用エンジン674台のうち673台でデータ改ざんが確認され、同社は特別調査委員会を設置して調査結果と再発防止策を公表した。

読み方: 対象エンジンは2000年以降に起工した船舶向けに及び、顧客との仕様値の範囲内に収めるために検査装置を意図的に操作していたとされる。品質保証体制と検査プロセスのあり方が問われた事案となった。

出典: 川崎重工業 公式発表「舶用エンジンにおける検査不正について」(2024年8月21日公表)および調査報告書(中間報告、2024年9月27日) (2026/10/31確認)

企業トリビア

2026年4月1日に1株につき5株の株式分割を実施した。2026年3月期の年間配当171円は分割前の金額で、2027年3月期の予想配当は分割後の金額で年間40円と開示されている

創業は東京・築地の造船所だが、現在の本社は神戸市中央区東川崎町に置かれている

ライバル企業 — 機械・重工の掲載企業

同じ業界カテゴリ(機械・重工)の掲載企業です。数字は各社の対象期が異なる場合があるため、各社のページで対象期とあわせて確認してください。

企業売上収益営業利益率ROE平均年収
川崎重工業東証プライム2兆3,113億円—13.7%910万円
三菱重工業東証プライム4兆9,742億円—12.2%1,072万円

よくある質問

川崎重工業の平均年収はいくらですか?

有価証券報告書では、提出会社(単体)の平均年間給与は9,101,888円(約910万円)です。平均年齢41.7歳、平均勤続年数15.3年、単体従業員数15,361人と記載されています。

川崎重工業の主力事業は?

2026年3月期は、売上収益ではパワースポーツ&エンジン(6,828億円)が最大、事業利益では航空宇宙システム(624億円)が最大でした。連結売上収益2,311,267百万円のうち海外は約60%を占めます(決算短信・有価証券報告書)。

川崎重工業のROE(自己資本利益率)は?

2026年3月期のROEは13.7%です(出典: 川崎重工業 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(JPX))。

川崎重工業の自己資本比率は?

2026年3月期の自己資本比率は26.4%です(出典: 川崎重工業 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(JPX))。

川崎重工業は実質無借金ですか?

2026年3月期の有利子負債は8,612億円、現金及び現金同等物は1,154億円です。このサイトの判定(有利子負債<現金及び現金同等物)では実質無借金にはあたりません(出典: 川崎重工業 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(JPX))。

出典・確認日(6件)

このページの最終確認日は 2026/10/31 です。数値が変わる資料(決算・有報)は、新しい発表を確認し次第差し替えます。出典は折りたたんでいますが、構造化データにも出典つきで保持しています。