化学東証プライム証券コード 4901

富士フイルムホールディングスの業績・歴史・IR要約

FUJIFILM Holdings Corporation ・ 証券コード 4901 ・ 確認日 2026/10/31

写真フイルムから転換し、ヘルスケアと半導体材料を軸に過去最高業績を更新する持株会社

3行でわかる富士フイルムホールディングス

  1. 1934年に富士写真フイルムとして創立した持株会社。ヘルスケア、エレクトロニクス、ビジネスイノベーション、イメージングの4セグメントを展開し、写真フイルム依存からの事業転換を進めてきた。
  2. 2026年3月期の連結売上高は3,356,969百万円、営業利益は350,210百万円、当社株主に帰属する当期純利益は276,735百万円だった(米国会計基準・決算短信)。
  3. 連結従業員数は73,526人(2026年3月末時点、有価証券報告書)。提出会社(持株会社)の平均年間給与は10,855,077円(約1,086万円)だが、提出会社の従業員は1,198人で、大半は事業会社の従業員が占める。

IRかんたん要約 — 2026年3月期 決算の要約

2026年3月期
  • 売上高は3,356,969百万円、営業利益は350,210百万円、当社株主に帰属する当期純利益は276,735百万円で、決算説明資料では売上高・営業利益・純利益のいずれも過去最高と説明されている。
  • セグメント別ではイメージングの営業利益が1,600億円と最大。エレクトロニクスは売上高4,562億円・営業利益1,009億円、ヘルスケアは売上高1兆989億円・営業利益636億円、ビジネスイノベーションは売上高1兆1,748億円・営業利益637億円だった。
  • 海外売上高比率は65.2%(海外2兆1,883億円・国内1兆1,687億円)。2027年3月期の業績予想は売上高3,470,000百万円、営業利益365,000百万円、当社株主に帰属する当期純利益280,000百万円。
  • 2026年3月期の年間配当は70円(中間35円+期末35円)で配当性向は30.5%。2027年3月期の1株配当(会社予想)は75円。

出典: 富士フイルムホールディングス 2026年3月期 決算短信〔米国基準〕(連結)(2026年5月12日、公式IR)および決算説明資料 (2026/10/31確認)。予想を含む項目は、発表時点の見通しとして記載しています。

数字で見る富士フイルムホールディングス

売上高3兆3,570億円2026年3月期
営業利益3,502億円2026年3月期
当期利益2,767億円2026年3月期
平均年収1,086万円2026年3月期(提出会社単体の平均年間給与)
平均年齢43.3歳2026年3月期(提出会社単体)
平均勤続年数17.2年2026年3月期(提出会社単体)
従業員数(連結)73,526人連結従業員数(2026年3月期)

確認できていない項目(平均年収など)は、推定で埋めずに表示していません。各数値の出典はページ末尾の「出典・確認日」にまとめています。

経営データ — 収益性・健全性・配当

収益性と健全性(2026年3月期)
営業利益率10.4%
ROE7.7%
自己資本比率63.4%

バーの長さは100%に対する割合です。ROE・自己資本比率は決算短信等の開示値、営業利益率は売上と営業利益から算出した派生値です。

有利子負債と現金(2026年3月期)
有利子負債(社債及び短期借入金287,913百万円+社債及び長期借入金607,034百万円。決算短信はキャッシュ・フロー関係注記で有利子負債を「社債、短期借入金及び長期借入金」と定義)8,949億円
現金及び現金同等物1,706億円

有利子負債の算入範囲: 社債及び短期借入金287,913百万円+社債及び長期借入金607,034百万円。決算短信はキャッシュ・フロー関係注記で有利子負債を「社債、短期借入金及び長期借入金」と定義。

有利子負債が現金及び現金同等物を上回っています(判定式: 有利子負債 < 現金及び現金同等物 の場合は実質無借金と表示)

総資産6兆538億円2026年3月期
自己資本3兆8,396億円2026年3月期
年間配当(1株当たり)70円2026年3月期
配当性向30.5%2026年3月期

業績予想 — 2027年3月期 通期予想(決算短信)

売上高:実績と通期予想
実績(2026年3月期)3兆3,570億円
予想(2027年3月期)3兆4,700億円

予想は直近の本決算短信に記載された会社予想です。実績値との比較のために並べています。

売上高(予想)3兆4,700億円2027年3月期 通期予想(決算短信)
営業利益(予想)3,650億円2027年3月期 通期予想(決算短信)
当期利益(予想)2,800億円2027年3月期 通期予想(決算短信)

業績予想は決算短信の発表時点の見通しで、実際の結果とは異なる場合があります。

株価・市場データ(参考値)

株価3,503円2026-10-30時点
PER15倍2026-10-30時点
時価総額4兆3,232億円2026-10-30時点
配当利回り2.14%2026-10-30時点

2026-10-30時点の参考値です(出典: 株予報Pro)。株価は日々変動します。

成り立ち — 年表

  1. 1934

    大日本セルロイドから写真フイルム事業を分離し、富士写真フイルム株式会社を創立

  2. 2006

    持株会社制へ移行し、商号を富士フイルムホールディングス株式会社に変更。事業は新設の富士フイルム株式会社が承継

  3. 2007

    本社機能を東京ミッドタウン(東京都港区赤坂)へ移転

  4. 2011

    バイオ医薬品の受託製造会社MSD Biologics(UK)LimitedとDiosynth RTP Inc.を買収し、バイオCDMO事業を本格化

  5. 2015

    米国のiPS細胞由来分化細胞の開発・製造会社Cellular Dynamics International, Inc.を完全子会社化

  6. 2019

    富士ゼロックス株式会社を100%子会社化(現・富士フイルムビジネスイノベーション)

事業とシェア

ヘルスケア

医療機器(内視鏡・画像診断等)、バイオCDMO、医薬品、ライフサイエンスなど(決算短信・セグメント情報)

規模・シェアなど
2026年3月期 売上高10,989億円、営業利益636億円

エレクトロニクス

半導体材料、ディスプレイ材料、記録メディアなど(決算短信・セグメント情報)

規模・シェアなど
2026年3月期 売上高4,562億円、営業利益1,009億円

ビジネスイノベーション

複合機等のオフィスソリューション、グラフィックコミュニケーションなど(富士フイルムビジネスイノベーション、決算短信・セグメント情報)

規模・シェアなど
2026年3月期 売上高11,748億円、営業利益637億円

イメージング

インスタントカメラ「チェキ」等のコンシューマーイメージング、デジタルカメラ・交換レンズ等のプロフェッショナルイメージング(決算短信・セグメント情報)

規模・シェアなど
2026年3月期 売上高6,271億円、営業利益1,600億円

市場シェアは、出典を明示できる調査が確認できていないため掲載していません。

グループ・子会社・海外展開

子会社・関連会社(連結子会社など 258社)

  • 富士フイルム株式会社
  • 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
  • 富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社

出典: 富士フイルムホールディングス 会社概要(連結子会社数258社、2026年3月31日現在)・有価証券報告書(第130期)関係会社の状況。主要な子会社のみ抜粋しています。

海外展開

2026年3月期の海外売上高は2兆1,883億円、国内売上高は1兆1,687億円で、海外売上高比率は65.2%(決算短信)

出典: 富士フイルムホールディングス 2026年3月期 決算短信

今後の計画 — 中期経営計画「VISION2030」

2024年度〜2030年度
  • 2026年度 売上高3兆4,500億円・営業利益3,600億円・当社株主帰属当期純利益2,700億円
  • 2030年度 売上高4兆円・営業利益率15%以上
  • 2030年度 ROE 10%以上・ROIC 9%以上

出典: 富士フイルムホールディングス 公式発表「中期経営計画『VISION2030』を策定」。計画・目標は会社発表時点のもので、達成を保証するものではありません。

特徴

  • 自己資本比率63.4%(2026年3月期)と財務基盤が厚い
  • イメージング事業は売上高6,271億円に対し営業利益1,600億円で、4セグメント中最大の利益を稼ぐ
  • 中期経営計画VISION2030では2030年度に売上高4兆円・営業利益率15%以上・ROE10%以上を目標に掲げる
  • 連結子会社数は258社(2026年3月31日現在、公式会社概要)

失敗と教訓

富士ゼロックス海外子会社の不適切会計(2017年発覚)

2017年、連結子会社富士ゼロックスの海外販売子会社である富士ゼロックスニュージーランドと富士ゼロックスオーストラリアにおいて、リース取引等に関する不適切な会計処理が行われていたことが判明した。第三者委員会の調査結果を受け、連結当期純利益への累計影響額は375億円(損失)、当社株主帰属当期純利益への累計影響額は281億円(損失)と公表され、2017年3月期の決算発表は大幅に遅れた。

読み方: 富士ゼロックスの経営体制の刷新とグループのガバナンス強化が行われた。海外子会社への管理・監督のあり方が問われた事案で、当時の内部統制報告書では開示すべき重要な不備が報告された。

出典: 富士フイルムホールディングス 公式発表「当社連結子会社に関する不適切な会計処理による影響額に関するお知らせ」「第三者委員会調査報告書の受領及び今後の対応に関するお知らせ」(2017年6月12日) (2026/10/31確認)

企業トリビア

純粋持株会社である提出会社の従業員は1,198人にとどまり、グループ会社では富士フイルムビジネスイノベーションジャパンの9,591人が最多規模(有価証券報告書の従業員の状況)

創立は1934年で、大日本セルロイドから分離した写真フイルムの会社として始まった。現在の売上の中心はヘルスケアとビジネスイノベーションに移っている

ライバル企業 — 化学の掲載企業

同じ業界カテゴリ(化学)の掲載企業です。数字は各社の対象期が異なる場合があるため、各社のページで対象期とあわせて確認してください。

企業売上高営業利益率ROE平均年収
富士フイルムホールディングス東証プライム3兆3,570億円10.4%7.7%1,086万円
信越化学工業東証プライム2兆5,740億円24.7%10.4%899万円
旭化成東証プライム3兆745億円7.5%8%848万円
三菱ケミカルグループ東証プライム3兆7,040億円0.8%0.7%1,189万円

よくある質問

富士フイルムホールディングスの平均年収はいくらですか?

有価証券報告書では、提出会社(純粋持株会社)の平均年間給与は10,855,077円(約1,086万円)です。ただし提出会社の従業員は1,198人で、グループ機能の移管・統合の影響を除いたベースでは11,649,362円と注記されています。平均年齢43.3歳、平均勤続年数17.2年です。

富士フイルムの主力事業は?

売上高ではビジネスイノベーション(1兆1,748億円)とヘルスケア(1兆989億円)が大きく、営業利益ではイメージング(1,600億円)が最大です(2026年3月期、決算短信)。海外売上高比率は65.2%です。

富士フイルムホールディングスのROE(自己資本利益率)は?

2026年3月期のROEは7.7%です(出典: 富士フイルムホールディングス 2026年3月期 決算短信〔米国基準〕(連結)(公式IR))。

富士フイルムホールディングスの自己資本比率は?

2026年3月期の自己資本比率は63.4%です(出典: 富士フイルムホールディングス 2026年3月期 決算短信〔米国基準〕(連結)(公式IR))。

富士フイルムホールディングスは実質無借金ですか?

2026年3月期の有利子負債は8,949億円、現金及び現金同等物は1,706億円です。このサイトの判定(有利子負債<現金及び現金同等物)では実質無借金にはあたりません(出典: 富士フイルムホールディングス 2026年3月期 決算短信〔米国基準〕(連結)(公式IR))。

出典・確認日(7件)

このページの最終確認日は 2026/10/31 です。数値が変わる資料(決算・有報)は、新しい発表を確認し次第差し替えます。出典は折りたたんでいますが、構造化データにも出典つきで保持しています。